智学館中等教育学校 校長 吉武 政治

　ひと昔前の漫画や空想の世界で描かれていた技術がどんどん現実のものとなり、ロボットや生成AIが当たり前のように暮らしの中に導入され、我々の価値観や考え方も大きく変化しています。そうした変化に対応するには、柔軟性や適応力を身につける必要があります。今はまだ正解ではないかもしれない新しい答えを見つけだすとき、既存の枠にとらわれず、柔軟な発想を持ち、さまざまな視点から物事を考える力や、チャレンジ精神が重要になります。また、デジタル時代において、情報リテラシーやテクノロジーの理解も必須です。そのために智学館では、多くの経験や学習をすることで様々な知識を吸収し、応用力を鍛え、色々な考え方やものの見方ができるように、さまざまな取り組みを行っています。問題発見?解決型の探究学習（PBL)では、論理的思考力や創造的思考力を育てるために、年次ごとのテーマや生徒の興味関心によって課題を設定し、情報収集や整理?分析をおこなうことで自分なりの考えや、新しい発見などを導き出します。その成果を全員が PBL Dayでアウトプットすることにより、知識の定着や、表現力?プレゼン能力も習得されていきます。思春期の成長過程で「考える力」を鍛えることはとても大切なことです。 この時期にしっかりと考えた子どもは、大人になってからも自分の力で考え、自ら信じる道を進むことができると信じています。また、使える英語の習得を目指し、English Dayでは、討論会やプレゼンテーションなどをおこない、後期課程ではイギリスでの海外研修も実施しています。
　前期課程が昨年度ですべて進級し、いよいよ、今年度は後期課程の３学年となりました。
　智学館だからこその利点を生かし、すべての生徒が輝けるよう、互いに認め合い、尊重しながら、今まで以上に、生徒?保護者?教職員が一丸となって進めてまいります。